■出発
横浜駅8:23発、特急踊り子103号に乗車。
東海道線・伊東線を経由して、
伊東駅から伊豆急行線に乗り入れます。
伊東線・伊豆急行線ともに単線のため、
対向列車との行き違いで、駅での停車時間がやたらと長い。
特急なのに・・・
雨上がりの曇天のため、景色もあまりきれいではない。
せっかく海側の座席を予約したというのに・・・
そうこうしているうちに、伊豆稲取駅に10:29到着。
「雛のつるし飾り」を見るため、徒歩で稲取漁港方面に向かいます。
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横浜駅
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特急踊り子103号
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伊豆稲取駅に到着
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「雛のつるし飾り」は、江戸時代後期から伝わる伊豆稲取地区の風習。
福岡県柳川市の「さげもん」、山形県酒田市の「傘福」と並ぶ
日本三大つるし飾りの一つです。
江戸時代、お雛様を購入できる裕福な家庭はまれで、
せめてお雛様の代わりに手作りの人形を飾って、
初節句を祝おうという切ない親心から生まれたものです。
現代では雛壇の両脇に飾りをつるすようになっています。
桃飾りとも呼ばれる飾りには、それぞれ謂れや言い伝えがあり、
子や孫の成長を願う母や祖母の深い愛情が込められています。
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稲取漁港
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■雛の館 なぶらとと(協賛会場)
地元商店街によって作り上げられた展示場。
東伊豆町役場の近くにあります。
5つの展示会場の中で2番目に小さいですが、
明治時代のお雛様とつるし飾りも展示されています。
つるし飾りは、子供が成長して
7歳、成人、嫁入りといった節目を迎えると、
新年のどんど焼きに焚きあげてしまうため、たいへん貴重なものです。
受付の女性に、つるし飾りの由来などを親切に説明していただきました。
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大正時代のお雛様
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珍しい籐の飾り
俵ねずみ
子供をたくさん産んで働き者になるように
俵は五穀に不自由しないようにとの願い
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■昼食
雛の館 なぶらとと裏にある「きんめ処 なぶらとと」へ。
日本一おいしいといわれる稲取近海産の金目鯛が味わえるお店です。
「稲取金目鯛の煮付け膳」と「稲取金目鯛丼」を注文、
シェアしました。
それから、サービス品の「なめろう」をいただきました。
伊豆ファンクラブ会員の特典です。(ちなみに入会費・年会費無料)
「金目鯛の煮付け」は、甘辛い味がちょうどいい感じで、まさに絶品。
「金目鯛丼」は、刺身・たたき・なめろうがたっぷり乗っています。
「なめろう」は味噌味で、とても美味でした。
いろいろな金目鯛を堪能できました。
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稲取金目鯛の煮付け膳
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サービス品の「なめろう」
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稲取金目鯛丼
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■文化公園 雛の館(メイン会場)
稲取温泉方面にあります。
展示会場の中では最も広く、
約90対のつるし飾り(約9900個の飾り)を展示。
「煌びやかな豪華な現代風飾り」をイメージして展示されています。
柳川の「さげもん」や酒田の「傘福」も展示されています。
公園内には「雛の足湯」があり、足湯も楽しめます。
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大正時代の御殿雛
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金目鯛
日本一の稲取金目鯛
おめでたい席には欠かせません
赤い色は魔よけの色
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だるま
七転び八起きで福を招く縁起もの
赤色がほうそう除けの呪物とされます
座布団
座布団のまわりで赤ちゃんが這って遊ぶ
早く座れるようにとの願い
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うさぎ
赤い目のうさぎは呪力があるとされ
神様のお使いともいわれます
亀
長寿の象徴
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■甘味処
甘味しるこや「悠遊庵」。
雛の館 なぶらととの向かいにあります。
今年1月22日にオープンしたということで、
店内は真新しく、明るくきれいな感じ。
「クリームあんみつ」と「釜揚げきなこ餅」を注文。
さらに、雛の館 なぶらととでもらったパンフレットを提示して、
「あんこ玉」をゲット。
「あんこ玉」は、この店おすすめの商品。
丸ごとあんこのお菓子で、見た目がとてもかわいらしい。
甘さをおさえた上品な味とあんこを包んだ寒天の食感が、
とても良かったです。
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クリームあんみつ
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あんこ玉(小豆、花ゆず)
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あんこ玉(いんげん、さくら)
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釜揚げきなこ餅
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自分で作ります
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■舫石(もやい石)
東伊豆町指定文化財。
舫石とは、船が流されないようにつなぎ止めておくための石。
石の上部に12~15cmの穴があけられていて、
そこにロープを通して結べるようになっています。
いつ頃、石に穴をあけ、
もやい石として使用し始めたかははっきりしませんが、
イルカの追い込み漁にも使われたとの言い伝えがあるそうです。
また、大正時代、稲取には多数の縄船があり、
縄船は夏には船揚場に揚げ、
その他の時期には海辺につないでおいたため、
もやい石が使用されたようです。
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■畳石
東伊豆町指定文化財。
石の表面の大きさが畳ほぼ一畳分だったため、
畳石と名付けられました。(実際はもっと大きい)
重さ約20トン。
徳川家康公の命令で
慶長10年(1605年)から始まった江戸城大修築の際、
東伊豆界隈の山々から石が切り出され、
それを四角く加工してから船に乗せて、江戸まで運びました。
その頃、土佐藩二代藩主・山内忠義公の石丁場が稲取に置かれ、
数多くの築城石を採取しましたが、
その際運ばれなかったものが残っています。
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■海防の松
江戸時代後期、諸外国の船が日本近海に出没するようになると、
幕府は沿岸諸藩に海防を命じました。
寛政5年(1793年)、老中・松平定信は自ら伊豆の海岸を巡視し、
海防のための松を植えるように指示しました。
これらは、海上から村々や防御の様子が
見えないようにするためのもので、
当時で樹齢40年くらいのかなり大きな松を植えたようです。
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■雛の館 むかい庵(メイン会場)
もうひとつのメイン会場。
稲取漁港の北側にあります。
約70対のつるし飾り(約7700個の飾り)を展示。
江戸時代のお雛様が展示されていて、
その脇を飾る現代のつるし飾りが雅な雰囲気を醸し出します。
端午の節句のつるし飾りも展示されています。
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花
花のように美しく
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猿
厄が去る、難が去る
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三つ桃
桃を三個重ねた形で桃割れの髪の意味
髪を桃割れに結い上げるようになるまで
育って欲しいという願い
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這い子人形
這えば立て、立てば歩めの親心
子の健やかな成長を願います
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江戸時代のお雛様
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端午の節句のつるし飾り
兜や金太郎など男の子らしい飾りが多い
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これにて本日の観光は終わり。
旅館の送迎バスに乗るため、伊豆稲取駅に向かいます。 |
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伊豆大島
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利島と鵜渡根島(右端にかすかに見えます)
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つるし飾りの絵が歩道に
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街灯の柱には金目鯛が
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伊豆稲取駅に到着
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駅前にある金目鯛のオブジェ
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■今日のお宿
稲取温泉にある「稲取銀水荘」。
おもてなしの心を一番大切にしている伊豆を代表する名宿です。
2012年プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選では、
総合第4位、おもてなし部門第2位、料理部門第4位、
施設部門第5位、企画部門第4位に選ばれるなど、
あらゆる部門で常に上位にランクインしています。
以前から泊まってみたいと思っていた憧れの宿です。
伊豆稲取駅で送迎バスに乗り込むと、まずはおしぼりのサービス。
宿に入る前の心遣いがうれしい。
宿に着いて部屋に入ると、抹茶のサービス。
客室係の方(いわゆる仲居さん)とおしゃべりしながら、おいしくいただく。
施設などの説明が終わると、靴下の洗濯のサービスがあるとのこと。
さすがに頼みませんでしたが、珍しいサービスだと感心しました。
また、浴衣のサイズも身長に合わせて用意してくれました。
温泉はオーシャンビューの露天風呂。
天気も回復して、すばらしい眺めでした。
ここで感心したのは、係の人がスリッパを丹念に拭いて
消毒してくれていたこと。
また、脱衣場や洗面台などをこまめに掃除したり、
整理整頓していたのも好印象でした。
温泉の後は、湯上り処で休憩。
お茶とお漬物、お菓子をいただく。
夕食までに時間があったので、
1階おみやげ処「伊豆のれん」にて、おみやげを物色。
廊下ですれ違う従業員の方すべてが笑顔で挨拶してくれました。 |
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駅から送迎バスで宿に向かいます
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光臨の滝
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お出迎え
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ロビー
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ロビー内に鯉がいます
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客室
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オーシャンビューです
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電車も見えます
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■夕食
伊豆の食材をふんだんに使った磯会席を部屋食で。
量より質を重視とのことで、
アワビや伊勢海老などの高級食材もありました。
貝類が苦手な私でもアワビをおいしくいただきました。
稲取を代表する金目鯛のお造りや煮物も最高に美味い。
また、すべての料理の見た目がとても美しい。
料理人の方が心を込めて作っていることを実感しました。
一通り食べたかなと思ったところ、
客室係の方が「まだまだありますよ。頑張って食べて下さいね。」
ということで牛ステーキが登場。
さらに蟹雑炊まで。
デザートもちゃんと付いてます。
質も量も大満足でした。素晴らしいの一言に尽きます。
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前菜(餅南京、叩き海老)
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前菜(サーモン菊花巻きこの子掛け、
干柿バター、黒豆笹麩、はんぺん桜祭)
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前菜(鰯黒酢煮、海茸ホヤ和え)
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前菜(牛肥なまこ、鱈白子、葱、紅葉おろし)
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酢の物替り(クラフト豆腐)
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凌ぎ(桜道明寺蒸し)
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刺身
(鮪、金目鯛、白身、伊勢海老、生雲丹)
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御神火(鮑踊り焼き)
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煮物(金目鯛、筍、牛蒡、茄子、
ピース、針生姜、木の芽)
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焼物(伊勢海老鬼殻焼、牛ステーキ)
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中皿(クリームスープ)
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御飯(蟹雑炊)
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香の物
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水菓子
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食事の後は、またゆっくり温泉に浸かり、
気持ちよく休みました。 |
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