■出発
先島諸島付近にあり、
東シナ海を北へ進んでいる台風13号の動きが
非常に気になるところですが、
進路予想と鹿児島の天気予報を考慮の上、
台風の影響はあまりないと判断して、
予定どおり鹿児島旅行を決行しました。
羽田空港6:45発ANA619便に搭乗。
利用者の搭乗が早く完了したため、
定刻より早い6:42に出発。
鹿児島空港には定刻より7分早い8:28に到着。
雲が多いものの青空が広がっていました。
今回のレンタカーは三菱のミラージュ。 |
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ANA619便 |
三菱 ミラージュ |
まずは平成30年の大河ドラマ「西郷どん」のロケや、
過去の大河ドラマ「翔ぶが如く」、「篤姫」、「龍馬伝」
などでもロケに使われた龍門司坂に向かいます。
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■龍門司坂
国指定史跡。
杉木立と木洩れ日、そして
苔むした石畳の風情が美しい坂道。
江戸時代の主要街道であった大口筋の一部で、
大名行列や物資の搬出などに使われました。
全長は1,500m余りありましたが、
現在は487mが当時の姿で残っています。
石畳敷きの平均幅は約4m、最大幅は約7mです。
龍門司坂は寛永12年(1635年)に造られました。
この坂道は粘土質で滑るうえ、
風雨による決壊がひどかったため、
元文6年(1741年)に近くの樋ノ迫山から
石材が切り出され、街道に石が敷かれました。
明治10年(1877年)の西南の役の際には、
西郷隆盛率いる総勢6,000名ともいわれる薩軍が
この坂道を通って熊本へ向かいました。
平成8年には文化庁より「歴史の道百選」に
選定されています。 |
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続いて近くにある龍門滝へ。
読み方は「りゅうもんだき」、
先ほどの龍門司坂は「たつもんじざか」。
同じ「龍門」が入っていますが、
読み方が異なっています。
■龍門滝
網掛川中流にある雄大な滝。
高さ46m、幅43m。
「日本の滝百選」に選ばれています。
上流から農業用水が取水されるため、
季節や天候によって水量が大きく変動する滝です。
滝の壁面岩盤は、マグマが冷えて固まった
安山岩でできており、柱状節理が発達しています。
薩摩藩初代藩主・島津忠恒の和歌に詠まれたり、
橘南谿の「西遊記」においても賞賛を受けるなど、
薩摩随一の名滝として知られ、
儒者の安井息軒もここを訪れています。
昔、唐人がこの滝を賛美して、
「漢土の龍門瀑を見るが如し」と言ったことが
この名の由来とされています。
※漢土の龍門瀑とは、
黄河の上流にある三段の滝のことで、
難関を乗り越える時に使われる「登竜門」の
起源となった滝です。
■小牧の棚田
霧島市の錦江湾を望む高台にあります。
棚田等の枚数は192枚、作付面積5.1ha。
鹿児島県の保存棚田に登録されています。
ここでも「西郷どん」の撮影が行われました。 |
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滝の上にある展望台より
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■坂元のくろず「壺畑」 情報館&レストラン
江戸時代後期創業の坂元醸造。
壺造り純米黒酢の歴史と製法について
紹介している施設。
壺畑とよばれる黒酢の壺が整然と並ぶ様子を
眺めることができます。
情報館では、蒸米、麹、地下水だけで仕込む
黒酢について映像やパネルを使って紹介。
レストランでは、200年の伝統製法で造られる
「坂元のくろず」を使った体にやさしい料理を
楽しむことができます。 |
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■昼食
「古里庵 霧島店」。
霧島山の別荘地にある地鶏料理の店。
店自体も別荘を改装したものでした。
看板料理は朝じめの地鶏を使った炭火焼き。
「もも焼きセット」と「とり刺し」を注文。
炭火焼きは、肉の鮮度が良いので
ミディアムくらいの焼き加減がいいらしいです。
弾力のあるしっかりした歯ごたえで、
普通の焼肉店の鶏肉とは全然違いました。
とり刺しもおいしかったです。
ごちそうさまでした。 |
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古里庵 霧島店
木々に囲まれた静かな一軒家です
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もも焼きセットのもも肉
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とり刺し
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セットメニュー(食後にコーヒーが付きます) |
■霧島神宮
創建が6世紀と古い歴史を誇る神社で、
主祭神は瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)。
本殿・勅使殿などは国の重要文化財に
指定されています。
高千穂は天照大御神の孫「ニニギノミコト」が
降り立ったとされる天孫降臨の地として
知られています。
その高千穂峰と御鉢(噴火口)の間にある
脊門丘に社殿が造られたのが始まりとされています。
しかし、度重なる噴火により幾度となく炎上、
西の中腹にある高千穂河原へ遷されますが、
ここでも噴火による焼失を繰り返しました。
現在の場所には500年以上前に遷されました。
現在の社殿は、正徳5年(1715年)に
薩摩藩第四代藩主・島津吉貴公の寄進により
建てられたものです。
坂本龍馬と妻・お龍も参拝した霧島神宮は、
現在、年間約150万人の参拝者で賑わい、
南九州屈指のパワースポットとしても有名です。 |
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大鳥居(一の鳥居)
高さは22.4mで西日本一
これまで黒鳥居でしたが、新天皇陛下の御即位を記念して
今年(令和元年)から鮮やかな朱色に生まれ変わりました
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招霊木(オガタマノキ)
神様の御神霊をお招きする木といわれています |
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国歌「君が代」の歌詞にも出てくる「さざれ石」
小さな石が永い年月をかけて大きな巌になったもの |
三の鳥居
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参道
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御神木(右画像→)
樹種はメアサ杉
高さ38m、樹齢800年 |
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勅使殿(国登録有形文化財) |
坂本龍馬・お龍夫妻も参拝に訪れました |
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■豊受神社
薩摩藩家老であった桂久武を祀る神社。
桂久武は小松帯刀と並ぶ薩摩の名家老。
島津氏分家である日置島津家第十二代当主の
島津久風の五男として生まれ、
桂久徴の養子となって桂久武と名乗りました。
その後、造士館演武係方など要職を務めますが、
薩摩藩第十一代藩主・島津斉彬公の死後、
斉彬派だった久武は大島守衛方・銅鉱山方を
命じられ、奄美大島に左遷。
この頃、奄美大島に流刑中であった西郷隆盛と
親交を深めました。
慶応元年(1865年)、家老に昇格。
西郷隆盛らが討幕へと舵を切った際には
保守派を説得し藩論をまとめました。
維新後は鹿児島藩権大参事などを歴任。
士族制度が廃止されると予見していた久武は、
家臣たちの救済対策として開拓事業を思い立ち、
霧島神宮近くの土地の払い下げを受け、
約130haの農地を造り上げました。
豊受神社周辺が久武らが開拓した地域であり、
桂内集落として名前が残っています。
明治10年(1877年)、
西南戦争で西郷隆盛が挙兵すると
大小荷駄隊長として薩摩側に参軍。
隆盛と行動を共にし、城山で戦死しました。 |
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桂久武顕彰碑 |
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■霧島神話の里公園
自然の地形を生かしたレジャーパーク。
標高670mに位置し、霧島連山をはじめ、
錦江湾、桜島、開聞岳などを一望することができます。
遊覧リフト・パターゴルフなど遊具施設が充実しており、
大人も子供も一日ゆっくり遊ぶことができます。
また、道の駅霧島を併設しており、
レストランや地元特産品の売り場も充実しています。
特産品の売り場と桜島だけ眺めて、
次の観光地に向かいました。 |
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霧島神話の里公園より桜島と錦江湾を望む
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■和気神社
昭和21年(1946年)創建。
祭神は正一位護王大明神(和気清麻呂公)。
和気清麻呂公は、神護景雲3年(769年)、
宇佐八幡宮神託事件で道鏡により大隅国に配流され、
名誉回復されて再び都に呼び戻されるまでの日々を
この周辺で過ごしたと伝えられています。
拝殿前には狛犬ならぬ狛猪が置かれています。
これは和気清麻呂公が配流の際に、
宇佐神宮に参詣しようと豊前国に上陸したところ、
猪が輿を守ったとの伝説により、
猪が守護神とされているためです。
境内には伝説の猪にちなみ、
白猪の「和気(わけ)ちゃん」が飼育されています。 |
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拝殿
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狛猪
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日本一大きな絵馬
幅12.5m、高さ8.2m、畳50畳分の広さ |
白猪の「和気(わけ)ちゃん」 |
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■犬飼滝
落差36.0m、滝幅21.8m、滝壺幅33.4m。
霧島山を源流とする中津川の中流部にあります。
柱状節理に覆われた滝壁を
豪快に水が流れ落ちるさまが壮観な滝で、
「21世紀に残したい新かごしま百景」の
第一位に選ばれています。
古くから名瀑として知られ、
天保14年(1843年)に薩摩藩で編纂された
「三国名勝図会」にも紹介されています。
また、坂本龍馬も妻・お龍とここを訪れ、
姉・乙女宛てに書いた手紙で
「この世の外かと思われ候ほどのめづらしき所なり」
と絶賛しています。 |
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滝壺近くの滝見台より
虹がかかっていました |
県道脇の滝見台より |
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■嘉例川駅
明治36年(1903年)開業のJR肥薩線の駅。
開業時の木造駅舎が残っており、
国の登録有形文化財となっています。
同じ肥薩線の大隅横川駅とならび、
鹿児島県内で最も古い木造駅舎のひとつで、
木製の長椅子や改札など、
ノスタルジックな雰囲気が漂っています。
かつては木材の運搬で栄えていました。
現在は無人駅ながら、特急「はやとの風」が
停車するという全国でも珍しい駅です。 |
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木製の改札口と長椅子
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嘉例川観光大使の「にゃん太郎」は外出中でしたが、
3匹のニャンコがうたた寝していました |
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■塩浸温泉龍馬公園
塩浸温泉は新川渓谷温泉郷に属する
温泉群のひとつ。
文化3年(1806年)頃に発見されました。
慶応2年(1866年)、
寺田屋事件で手に傷を負った坂本龍馬は
妻・お龍と薩摩藩にやってきました。
その際、最も長く逗留した場所が塩浸温泉です。
この時に龍馬が入ったとされる湯舟が
川沿いに残されています。
園内には龍馬が湯治した源泉を利用した
「龍馬とお龍の湯」、「龍馬とお龍の縁結びの足湯」、
「坂本龍馬お龍新婚湯治碑」などがあります。 |
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坂本龍馬お龍新婚湯治碑 |
龍馬が入ったとされる湯舟 |
これにて一日目の行程はすべて終了。
本日の宿に向かいます。
■本日のお宿
霧島温泉郷にある「霧島国際ホテル」。
湯けむりとにごり湯の宿として有名で、
9つの湯からなる湯量が豊富な
源泉掛け流しの天然温泉を楽しむことができます。
「お風呂の良かった湯」として、
じゃらんにて2年連続、九州のホテル部門1位に
輝いた実績があります。
料理は、ブランド肉でもある黒豚や黒牛をはじめ、
錦江湾であがった新鮮な魚や、
地元野菜を使った会席料理が目玉。
霧島の米「ひのひかり」や鹿児島名物のさつま揚げ、
薩摩芋焼酎なども楽しむことができます。 |
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部屋からは錦江湾と桜島を一望することができます
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■夕食
ホテル内の「ダイニングルーム 赤松」にて
「霧島会席」。
郷土のさまざまな食材を味わうことができ、
おいしくて大満足の料理でした。
メニューは以下のとおり。
<お品書き>
食前酒 :黒酢サワー
先付 :もずく 胡瓜 さつま芋甘酢漬
地元野菜無花果寄せ なめ茸餡かけ
落花生豆腐 もろこし 叩きオクラ
梅肉ソース
造里 :鯛 鮪 きびなご 甘海老
煮物 :鶏治部煮 絹筍餡かけ
あく巻きあられ揚げ ブロッコリー 里芋
鉄板焼 :鹿児島黒牛 玉葱 茄子 ピーマン
さつま揚げ三品 小松菜
鍋物 :黒豚胡麻風味
水菜 薄揚げ 豆腐 榎木 くず切り 人参
替り鉢 :なめこそば 山菜 葱
温物 :茶碗蒸し
洋皿 :桜島鶏ロースト 胡麻ドレッシング
色取野菜
御飯 :白飯
止碗 :なめこ 若布 葱
漬物 :三品
デザート:季節の果物 |
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食前酒
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先付1 |
先付2 |
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先付3 |
造里 |
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煮物 |
鉄板焼1 |
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鉄板焼2 |
鉄板焼 |
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鍋物 |
鍋物 |
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替り鉢 |
温物 |
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洋皿 |
御飯 止碗 漬物 |
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デザート |
芋焼酎もいただきました |
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