■鳴門の渦潮
鳴門海峡は、淡路島と四国の間にあり、
瀬戸内海と太平洋を結んでいます。幅は約1.3km。
渦潮は、潮の満ち引きによる潮流が原因で発生します。
潮流は13~15km/hの速度で流れ、
大潮の時には20km/hに達することもあります。
この潮流の速度は日本で一番速く、
「世界三大潮流」にも数えられることもあります。
鳴門海峡は、中央部が約100mと深く、
潮流は抵抗なく速く流れます(この流れを本流と呼びます)。
一方、本流の両岸は浅瀬になっているため流れは緩やか。
この本流と両岸の緩やかな流れの境目付近で、
本流の速い流れに巻き込まれるような形で渦潮が発生します。
大潮の際には、渦の直径は最大で20mにも及びます。
渦が巻いている時間は、数秒から数十秒。
渦は出来ては消え、
消えては新たな渦が発生するというのを繰り返します。
鳴門観光汽船の大型観潮船「わんだーなると」に乗船。
約10分で大鳴門橋下の観潮ポイントに到着。
中潮なので大きな渦は見られませんでしたが、
豪快な潮の流れを感じることができました。
観潮後は大鳴門橋を背にして港に戻ります。
約30分の船旅でした。 |
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観潮船「わんだーなると」
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瀬戸内海と太平洋の潮位差
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潮流が豪快です
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■大鳴門橋
昭和60年6月8日開通。
淡路島(南あわじ市)と大毛島(鳴門市)間の
鳴門海峡の最狭部を結ぶ吊り橋。
(大毛島と四国本土の間には小鳴門橋が架かっています)
本州と四国を結ぶ三つの本州四国連絡橋の一つ。
全長:1,629m、支間長:876m、幅:25m、主塔高:144.3m。
橋は上下二層構造になっていて、
上部は6車線の道路(現在は中央4車線を使用)、
下部は将来的に鉄道 (四国新幹線)を通すことができるように
なっています。
ただし、明石海峡大橋が道路専用橋で建設されたため、
四国新幹線の実現の可能性は低くなっています。
大鳴門橋を眺めるには、千畳敷展望台などがありますが、
時間の都合により、
鳴門北ICに向かう道路脇から眺めることにしました。
これで徳島県の観光は終了。
高松道にて香川県高松市に向かいます。
まずは、うどん屋。
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観潮船「わんだーなると」より
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■さか枝
昭和38年創業。
讃岐うどんの伝統の味を守り続ける手打ちうどんの店。
開店は朝6時。
第23回さぬきうどん品評会で香川県知事賞を受賞するなど、
数々の受賞歴があります。
11時半頃入店。行列は店内だけでした。
セルフの王道と呼ばれるだけあって、何でも自分でやります。
まず、レジでうどんの大きさと天ぷらの数を告げ、精算。
「かけうどん小と天ぷら2」を注文。
丼に入った麺をもらい、麺をテボ(柄付きザル)に移して
お湯で温めます。
温まったらテボを振ってお湯を切り、再び麺を丼へ。
余裕があれば、麺を温めている間に、丼にもお湯を入れて
温めておくのがベストです。
次に注文した数だけ、天ぷらを取ります。天ぷらは約50種類!
「豆天(金時豆の天ぷら)」が欲しかったのですが、品切れ。
「ちくわ天」と「小えびの天ぷら」を取りました。
好みで薬味(ねぎ、ごま、天かすなど)を入れ、
タンクの蛇口をひねってダシを入れれば完成。
麺は、コシは強くないですが、弾力がいい感じ。
ダシは薄味であっさりした感じでしたが、とてもおいしかったです。
毎日食べても飽きないような味でした。 |
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かけうどん
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ちくわ天と小えびの天ぷら
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■竹清
「さか枝」から歩いて3~4分。
「半熟玉子天」発祥の店です。
食べログの香川ベストレストラン2010の第4位にランクイン。
ご主人が麺を打ち、奥さんが天ぷらを揚げています。
ここも「さか枝」同様、セルフ店です。
店に着き、長い行列に並びます。
店内に入るまでに30分くらい待ちました。
並んでいる間に、店員さんが天ぷらの種類と数の注文を取りに来ます。
(天ぷらは注文を取ってから揚げてくれます)
「半熟玉子天」を注文し、名前を告げました。
次にレジで麺の玉数と天ぷらの数を申告して、精算。
丼に入った麺を渡されますので、自分で調理します。
今回は「ぶっかけ」にするため、
そのままぶっかけ用のダシをかけて、薬味を載せて完成。
「かけうどん」にする場合は、
「さか枝」同様に自分でテボで麺を温めて、ダシを入れます。
うどんは完成したのに、席が空かないので、立ったまま待機。
席に着くとタイミングよく名前が呼ばれ、
「半熟玉子天」を持ってきてくれました。
タイミングが悪いと、うどんを食べ終わってからとか、
行列に並んでいる間に、天ぷらを渡されるようです。
麺はしっかりとしたコシがあり、ほどよい噛みごたえ。
ぶっかけのダシは、しょうゆの味が少し強めで濃い味でしたが、
麺との相性抜群。
「半熟玉子天」は揚げたてで、衣がサクサク。
黄身のトロトロ加減もいい感じです。
おいしく頂きました。
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ぶっかけうどん
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半熟玉子天
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■栗林公園
紫雲山東麓にある国指定特別名勝の庭園。
ミシュランガイドでは最高の三つ星に評価されています。
紫雲山を背景に6つの池と13の築山を巧みに配置した大名庭園で、
広大な回遊式日本庭園の南庭と
開放的な明治洋風の北庭に分かれています。
借景となる紫雲山を含めると広さ約75万㎡(東京ドーム16個分)。
全国180箇所の文化財庭園の中で最大の広さがあります。
平庭部だけでも16.2万㎡と日本最大級です。
松をはじめとする各種樹木や石組みを巧みに配した美しい姿は、
国内外から高い評価を得ています。
栗林公園は、寛永2年(1625年)頃、
讃岐領主・生駒高俊公によって南湖一帯が造営されました。
その後、寛永19年(1642年)に入封した松平頼重公に引き継がれ、
松平家5代100年余の歳月をかけて完成しました。
日本三名園というものがありますが、
それらに負けず劣らず、素晴らしい庭園でした。
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鶴亀松
約110個の石で亀を表現し、
その背中に鶴が舞う姿をした
黒松を配したもの
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北湖
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夫婦松
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涵翠池
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掬月亭
歴代の藩主が使用した茶室
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南湖
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偃月橋
弓張り月(半月)が湖面に
影を映す姿から名付けられました |
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飛来峰
富士山に似せて造ったとされる築山
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飛来峰から南湖を望む
池、建物、橋などの配置が
巧みに計算され造形されています
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芙蓉峰から北湖を望む
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■高松城跡(玉藻公園)
別名は玉藻城。
日本100名城の一つ。
昭和30年、国の史跡に指定。
現在は玉藻公園として市民に親しまれています。
輪郭式平城で、かつては城壁が瀬戸内海に直接面し、
外堀・中堀・内堀の全てに海水が引き込まれていました。
城内に直接軍船が出入りできるようになっていて、
水軍の運用も視野に入れて設計されていた本格的な海城でした。
日本三大水城の一つです。
当時は、高さ約24.5mにもおよぶ三重五層の天守閣がそびえ、
要所には約20の櫓があって、その威容を誇っていました。
しかし、明治以降、ほとんどの建物が取り壊され、
現在では、三重櫓や門など一部の建物と
一部の石垣、堀が現存するだけとなっています。
高松城は、讃岐一国を与えられた生駒親正が、
数年の歳月を掛けて天正18年(1590年)に完成させました。
寛永19年(1642年)以降、
松平頼重や頼常によって城全体が大改修され、
明治2年(1869年)の版籍奉還まで、
松平家が11代228年間在城しました。 |
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艮櫓(国指定重要文化財)
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旭門
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披雲閣
(高松市指定文化財)
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左から月見櫓、続櫓、水手御門、渡櫓
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月見櫓(国指定重要文化財)
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水手御門(国指定重要文化財)
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渡櫓(国指定重要文化財)
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お堀は海水なので鯛が放流されています
水門近くでエサやりができます
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これで今回の行程はすべて終了。
ちょっと時間が余ったので、空港に行く前にカフェに入りました。
高松では、さまざまな個性をもつデザイン的カフェが増殖中とのことで、
まっぷるに載ってたお店に入りました。
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■Cafe asile(カフェ アジール)
門前町の古い町家がカフェに変身した店。
日本の古きよきものと、新しくモダンなものを融合させた
和モダンなスペースです。
「おすすめデザート」と「ホットコーヒー」のセット、
「はちみつ柚子ジュース」を注文。
落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした時間を過ごすことができました。
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おすすめデザート
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ホットコーヒー
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レンタカーを返却して、高松空港へ。
土産物を見たりして、空港内をブラブラしていると、
「空の駅かがわ」なるものが。
県内各地の特産品や観光地をPRするコーナーでした。
係員の人がいろいろな観光地をPRしてくれましたが、
観光を終えて帰ってきたところなんですが・・・
次回またお越し下さいということか。
うどんのだし汁が試飲できるよう、蛇口が設けてありました。
1日に用意されるのは約200人分、なくなり次第終了です。
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■夕食
空港内にある寿司割烹「瀬戸」へ。
香川県の県魚が「ハマチ」ということで、
「炙りハマチ丼」を注文。
寿司屋で、火で炙るメニューは邪道な気がして、
一度も食べたことがなかったのですが、
香ばしくて美味でした。
ちょっと量が多かったです。
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■帰着
高松空港19:10発ANA540便に搭乗。
同時刻発のJAL便に出発で負けたものの、
定刻の20:25に羽田空港に到着。
また空港内バス移動。
バスからディズニーランドの花火が見えました。
帰りのリムジンバスが21:30までなかったので、
羽田空港の展望デッキに上がり、飛行機を眺めながら時間待ち。
空港の夜景がとてもきれいでした。
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ANA540便
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羽田空港の展望デッキより
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■感想
台風の影響もありましたが、予定した行程をほぼ回ることができました。
高知は初上陸でしたが、おいしい食べ物がいっぱいで、
幕末の歴史にも触れることができるなど、なかなか魅力的な地でした。
讃岐うどんは、店による特色の違いを楽しむことができました。
他にもいっぱいうどん屋があるので、
機会があれば、またうどん屋巡りをしてみたいです。
今回訪れた観光地で印象的だったのは、龍河洞と栗林公園です。
自然の造形美・人工の造形美、どちらも素晴らしかったです。
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