信州旅行記 一日目(2024/10/05)


■出発
  コロナ禍で宿泊旅行を自粛していたので、
  5年ぶりの旅行です。

  東京駅6:52発あさま601号に乗車。
  北陸旅行以来6年ぶりの北陸新幹線です。

  今にも雨が降りそうな天気で、
  軽井沢あたりは霧の中でした。

  長野駅に8:35に到着。
  東口のニッポンレンタカー営業所に向かいます。

  今回のレンタカーはMAZDA2。
あさま601号
MAZDA2


まずは、「牛にひかれて善光寺参り」で全国的に知られる
善光寺へ向かいます。


■善光寺
  無宗派の単立寺院。
  山号は定額山、寺号は善光寺。
  約59,000㎡の境内に、大勧進・大本願と
  39の宿坊からなる大寺院です。

  御本尊は一光三尊阿弥陀如来。
  一つの光背の中に三尊(中央に阿弥陀如来、
  両脇に観世音菩薩、勢至菩薩)が配置された様式で
  「善光寺式阿弥陀三尊像」とも呼ばれます。

  一光三尊阿弥陀如来は、
  インドから朝鮮半島百済国へとお渡りになり、
  欽明天皇13年(552年)、仏教伝来の折りに百済から
  日本へ伝えられた日本最古の仏像といわれています。
  廃仏派の物部氏によって難波の堀江へと
  打ち捨てられましたが、信濃国国司の従者として
  都に上った本田善光が信濃の国へお連れし、
  皇極天皇元年(642年)現在の地に遷座されました。
  皇極天皇3年(644年)には勅願により伽藍が造営され、
  本田善光の名を取って「善光寺」と名付けられました。

  仏教の諸宗派が生まれる前に創建されているため、
  宗派を問わず、源頼朝や武田信玄、徳川家康など
  時の権力者から庶民まで信仰が厚く、
  江戸時代には「善光寺参り」が広まったことで
  有名になりました。
  現在では年間約600万人もの参拝者が訪れます。
仁王門(国登録有形文化財)
宝暦2年(1752年)に建立されましたが、地震などにより二度焼失し、
大正7年(1918年)に再建されました
山門(国指定重要文化財)
寛延3年(1750年)建立
仁王門に安置されている仁王像(吽形(左)と阿形(右))



山門回廊からの眺望


掲げられている「鳩字の額」
三文字の中に鳩の姿が五羽隠されています
「善」の一字が牛の顔に見えるといわれています
本堂(国宝)
宝永4年(1707年)再建
東日本最大級の国宝木造建築で、衆生の煩悩の数と言われる百八本の柱で造られています
鐘楼(国登録有形文化財)
嘉永6年(1853年)再建
南無阿弥陀仏の六字にちなみ、六本の柱で建てられています
梵鐘は寛文7年(1667年)に再造立された名鐘であり
国の重要美術品に指定されています
経蔵(国指定重要文化財)
宝暦9年(1759年)建立
内部中央には八角の輪蔵があり、
仏教経典を網羅した「一切経」全6,771巻が収められています
高さ約6m重さ約5tの巨大な輪蔵を時計回りに一周押し回すと
「一切経」を全て読んだことと同じ功徳が得られるといわれています
本堂



(←左画像)経蔵の前にある「輪廻塔」
輪を回すことで功徳を積み、極楽往生ができると言われています


続いて、仲見世通り(表参道)を散策。
食べ歩きを楽しみました。


   
仲見世通り(表参道) おやき
(いろは堂 善光寺仲見世店)
 
五平餅
(いづみや民藏)
信州カスタードアップルパイ
(信州りんご菓子工房 BENI-BENI)
■昼食
  長野といえば「信州そば」。
  ということで、表参道にある「かどの大丸」へ。

  元禄15年(1702年)創業。
  明治初期の建物を活かした店内で、
  香り高い手打ちそばを楽しむことができます。

  「さらしなそば」を注文。
  二八の手打ち蕎麦で、
  麦の実の中心部分だけを使った白く美しい麺が特徴。
  しっかりと蕎麦の風味があり、
  上品な食感とのど越しが絶妙でした。


食事の後も食べ歩き。


囲炉裏で焼き上げた焼き立ての「焼きおやき」
(小川の庄 大門店)
栗あんソフトクリーム
(竹風堂 善光寺大門店)


続いて、長野市の北東に位置する小布施町へ。
小布施町は「栗」と「葛飾北斎」で有名な町です。


■岩松院
  曹洞宗の寺院。
  山号は梅洞山。御本尊は釈迦如来。

  文明4年(1472年)、雁田城主・荻野備後守常倫が
  開基し、不琢玄珪禅師が開山。

  本堂には葛飾北斎の大作「八方睨み鳳凰図」があり、
  豊臣秀吉の腹心で「賤ヶ岳七本槍」の一人としても
  知られる戦国武将・福島正則(高井野藩初代藩主)の
  霊廟や、小林一茶が「やせ蛙まけるな一茶これにあり」
  の句を詠んだ蛙合戦の池などがあります。

  「八方睨み鳳凰図」は間口6.3m、奥行5.5m。
  天井一面に描かれた巨大な鳳凰図は、
  北斎作品のなかでも最大といわれています。
  当時88歳だった北斎が小布施に滞在していた際に
  手掛けたもので、約1年かけて完成させました。
  完成後は現在まで一度も色の修復をされたことがなく、
  当時の色がそのまま鮮やかに残っています。

  「八方睨み」という謂れは、鳳凰の目が見る人が
  どこから見てもこちらを睨んで追ってくるような画法で
  描かれていることからきています。 
本堂

本堂内は撮影禁止のため「八方睨み鳳凰図」の画像はありません








■栗の小径
  路面に栗の木の間伐材を敷き詰めた遊歩道。
  土色の壁と瓦屋根がコントラストとなって
  静かで情緒ある空間を生み出しており、
  小布施ならではのレトロで風情ある雰囲気を
  楽しめる散策コースとして人気です。
栗の小径
■栗の木テラス
  小布施で約200年間、栗菓子を作り続けている
  「桜井甘精堂」が運営している紅茶とケーキの専門店。
  英国のアンティーク家具で統一されたシックな店内で、
  本格的な世界の紅茶と10数種類のオリジナルケーキを
  楽しむことができます。

  店の一番人気はモンブラン。
  タルトの上にスポンジ生地を包んだ生クリームを乗せ、
  国産栗で作ったペーストがたっぷりかけられています。
  栗ペーストは、栗と砂糖のみで作った「桜井甘精堂」の
  栗あんにバターや洋酒を加えて仕上げられています。

  紅茶は専門店らしく、ダージリン、アッサムなどの
  なじみのものから、珍しい茶葉、店オリジナルブレンド、
  今月の紅茶など常時20種類ほどの紅茶が用意されて
  います。
  日本紅茶協会の「おいしい紅茶が飲めるお店」にも
  認定されています。

  スイーツは「モンブラン」と「栗ぷりん」、
  紅茶は今月の紅茶「栗の紅茶」をいただきました。

  モンブランは程よい甘さで、濃厚な栗のおいしさを
  味わうことができました。
  紅茶やプリンも栗の風味が引き出されて、
  栗を存分に堪能することができました。
 
モンブラン
栗の紅茶 栗ぷりん


これにて本日の観光は終了。
宿泊地の長野市に戻ります。


■本日のお宿
  相鉄フレッサイン長野駅善光寺口。

  長野駅善光寺口から徒歩約2分という
  アクセスの良さが魅力です。
  全室にシモンズ社製ベッドとロフテー製枕を導入。
  地産地消の朝食を提供するレストラン
  「Buffet Lounge SUN」もあります。


■夕食
  相鉄フレッサインの向かいにある
  「信州炭火炉端 すえひろ」。

  信州食材・地物野菜等をふんだんに使った料理と
  信州地酒が味わえるお店です。

  郷土料理をメインに注文、地酒もいただきました。
   ・野沢菜の天ぷら
   ・信州サーモンのお刺身
   ・馬刺し盛合わせ
   ・信州山賊焼き
   ・エイヒレ炙り焼き

  名物をたくさん食べられて大満足でした。
ニジマスの塩焼き(お通し) 野沢菜の天ぷら
信州サーモンのお刺身 馬刺し盛合わせ
信州山賊焼き エイヒレ炙り焼き



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